「こまめに洗車してるのに汚れが取れない」「コーティングを塗ってるのにすぐ水弾かなくなる」──こういう悩み、めちゃくちゃ多いです。
多くの方が「もっと洗車回数を増やそう」「もっと高いコーティングにしよう」と考えるんですが、実はそれ、落とし穴です。
洗車歴10年以上、のべ1万台以上の車を洗ってきた経験からお伝えすると、車の綺麗が続かない人には共通して「3つのリセット」が足りていません。
車を長く綺麗に保つために大事なのは、何かを「足す」ことではなく「引く」こと。今回はこの考え方を詳しくお伝えします。
車の綺麗が続かない人に不足している「3つのリセット」
車からリセットすべきものは大きく分けて3つあります。
- 汚れのリセット
- コーティング・ワックスのリセット
- 塗膜(劣化被膜)のリセット
それぞれ解説していきます。
❶ 汚れのリセット
まず覚えていただきたいのが、シャンプー洗車で汚れは落ちないということです。
ちょっと極端に聞こえるかもしれませんが、事実です。
シャンプー洗車で落ちるのは砂やホコリなど「触れたら落ちる汚れ」だけ。一方で、車の見た目を悪くする最大の要因である水垢、油汚れ、ピッチタール、鉄粉といった「拭いても落ちない汚れ」にはシャンプーは効きません。

いくら泡をモコモコにしても、シャンプーの濃度を上げても、これらの汚れは落ちないんです。
「プロに洗車を頼んだら全然仕上がりが違う」と言われることがありますが、正直、シャンプー洗車の腕はそこまで変わりません。違いが出るのは、シャンプー洗車の後に「落ちない汚れ」をそれぞれ専用の方法で落としているかどうかです。


僕らプロにとってシャンプー洗車は「本格的な洗車の前の準備」くらいの位置づけ。砂やホコリを潤滑させて、できるだけ摩擦を入れずに払うのがシャンプーの役割で、それ以上のことは求めていません。
シャンプー洗車だけでは汚れは落としきれない。だから定期的に「汚れのリセット」が必要なんです。
❷ コーティング・ワックスのリセット
コーティングやワックスを施工した後、しばらくすると水弾きが悪くなってベターっとした状態になりますよね。
このとき「コーティングが落ちちゃったんだ」と思う方が多いんですが、実はそれ、勘違いです。
コーティングの上に、シャンプー洗車では落ちない汚れがどんどん積もっていく。すると本来の撥水面が汚れに覆われて、綺麗に水を弾かなくなるんです。
で、多くの方がやってしまうのが「コーティングが落ちたから」と、汚れの上からまた新しいコーティングを塗ること。
汚れ → コーティング → 汚れ → コーティング……
僕はこれを「ミルフィーユの悪夢」と呼んでいます。こまめにお手入れしている人ほどこの状態に陥りやすく、逆に何もしていない人のほうが綺麗だったりする、という皮肉な現象が起こります。
昔の石油系ワックスは雨やシャンプーで自然に落ちていったのでリセットされていたんですが、最近のコーティングは性能が良くなったぶん、劣化しても塗装上に残り続けます。人間の肌のようにターンオーバーで勝手に剥がれてはくれません。意図的にリセットしない限り、どんどん積み重なっていきます。
プロ用でも簡易タイプでも、高くても安くても同じです。定期的に古いコーティング・ワックスをリセットすることが大切です。
❸ 塗膜(劣化被膜)のリセット
新車のときって、汚れがつきにくいし、ついたとしても落としやすいですよね。それは塗装表面の状態が良いからです。
でも時間が経つにつれて、汚れや紫外線の影響で塗装の表面が徐々に荒れてきます。すると汚れがつきやすくなり、落ちにくくなり、表面自体がくすんでくる。
僕はこの状態を「劣化被膜」と呼んでいます。



劣化した被膜の上にどんな高いコーティングやワックスを塗っても、理想の効果は得られません。そしてこの劣化は、高いコーティングを塗っていたとしても避けることができません。
だから定期的に劣化被膜を落として、塗装表面を整える「塗膜のリセット」が必要なんです。
車を綺麗に保つためにやることは3つだけ
ここまでの話をまとめると、車を綺麗に保つためにやることはシンプルに3つです。
① 洗う
シャンプー洗車・水洗いで、触れて落ちる汚れを溜めない。頻度はご自身のペースでOKです。毎日が理想ですが、1週間に1回でも1ヶ月に1回でも、できる範囲で大丈夫です。ただし触れて落ちる汚れも放置すると触れても落ちない汚れに変わるので、できる限りこまめに。
② 保護する
コーティングやワックスは「洗わなくていいようにするため」ではなく、「洗う効果を高めるため」に塗ります。洗うために保護する。この考え方がとても大事です。何を使うかはお好みで構いません。
③ リセットする
①と②をどれだけしっかりやっていても、定期的なリセットがなければ車の綺麗は長続きしません。逆に言えば、こまめな洗車ができない環境でも、リセットさえすればある程度綺麗な状態に戻すことが可能です。
リセットに使えるアイテム
最後に、僕が実際にリセットで使っているものをご紹介します。
水垢のリセット:プロバイド A06
10年以上使い続けて、これがベストオブベスト。拭くだけでサクサク水垢が落とせて、いろんな車両・素材に対して失敗が少なく安全に使えます。しかも少量でよく落ちる。
お手頃に始めたい方はプロバイド No.4もおすすめです。
コーティング・劣化被膜のリセット:リアクリーン
「それコンパウンドでしょ?」と言われることがありますが、一般的なコンパウンドとは全く違います。コンパウンドは傷消し用で研磨力が強く、毎回の洗車で使っていると塗膜がどんどん減ってしまいます。
リアクリーンはくすみ除去に特化した超低研磨タイプ。古いワックスや劣化被膜だけを落とすことに特化しているので、初心者の方が使っても傷だらけになったというクレームは発売から2年間で一切ありません。
使い方はシンプルで、洗車後にクロスに取って拭くだけ。特別な道具もポリッシャーも要りません。拭いた瞬間に古い被膜が取れてクロスに色がつくので、リセットできている実感がわかりやすいのも特徴です。
拭き上げた後は、くすみが抜けて塗装本来のツヤと発色が戻ります。この状態でコーティングやワックスを塗れば、撥水も本来の効果を発揮します。
まとめ
車の綺麗が続かない原因は、道具でも洗車の回数でもなく、「3つのリセット」が足りていないことです。
① 汚れのリセット
② コーティング・ワックスのリセット
③ 塗膜(劣化被膜)のリセット
何かを塗る前に、まずリセットする。
これだけで車の綺麗の持ちが大きく変わります。ぜひ試してみてください。
リセットを始めてみる
水垢のリセットもコーティング・劣化被膜のリセットも、まずはリアクリーン1本あれば始められます。
水垢がひどい場合はプロバイド A06との併用がおすすめです。A06で水垢を落としてからリアクリーンで被膜をリセットすると、仕上がりが段違いに変わります。ページ下記からでも購入できます・
