ワックスウォッシュ川上の自己紹介
こんにちは、ワックスウォッシュの川上です。最近、YouTubeやSNSを通じてワックスウォッシュを知っていただいた方々に向けて、改めて自己紹介をさせていただきたいと思います。
車を綺麗にする洗車業界に入って11年目になります。この11年間で様々な経験を積み、現在の洗車に対する考え方や技術を身につけてきました。
洗車業界への第一歩 - ガソリンスタンドでの始まり
機械式洗車からのスタート
洗車に初めて携わったのは、11年前のガソリンスタンドでの洗車業務が始まりでした。最初は機械式洗車で濡れた車を拭くだけという簡単な作業からスタートしました。
実は、車が特別好きだったわけでも、洗車が大好きだったわけでもありません。父親がガソリンスタンドを経営していて、その社員として働いていたことが、私の洗車人生のスタートだったのです。
お客様の声から生まれた手洗い洗車サービス
機械式洗車の業務を行っていた時に、お客様からよくいただいていたのが「虫汚れが綺麗に落ちていない」「細かいところの汚れが落ちていない」といったご要望でした。
父親に相談して、手洗い洗車サービスを始めることにしました。手洗い洗車を導入してから、機械式洗車で問題となっていた汚れの落ち残りに関するクレームは大幅に減りました。
コーティング事業への挑戦と挫折
新たなニーズの発見
手洗い洗車サービスを始めてから、今度は「水弾きを良くしたい」「手洗い洗車以上に車を綺麗にしたい」といったご要望をいただくことが多くなりました。
当時流行り始めていたキーパーコーティングをお店に導入することになり、研修を受けて1級を取得してコーティング施工店として営業を開始しました。
コーティングの理想と現実
当時、コーティングサービスについてよく理解しないまま、営業の方から「このコーティングをすれば、半年に1回、1年に1回の簡単な洗車だけで5年間綺麗が続く」と説明を受けていました。
これは本当に素晴らしいサービスだと思い、ぜひお客様の役に立ちたいと考えていました。
水垢問題の発覚
キーパーコーティングを始めて半年が経った時、初めてのメンテナンスで問題が発生しました。水垢がつかないという特許のあるコーティングだったのですが、実際には水垢がたくさん付着してしまっていたのです。
メンテナンスで落ちると言われていたので、通常通りメンテナンスをしましたが、実際にはほとんどの水垢は取れませんでした。
問題解決への取り組み
お客様には「メンテナンスをすれば水垢が綺麗に落ちます」とご案内していたため、洗車では落ちない水垢を塗装を削って除去し、もう一度無償でコーティングをやり直しました。
お客様は綺麗に取れた水垢に満足され、再び自分で洗車をするルーチンに戻られました。しかし、また半年後に同じ問題が発生しました。
7年間の研究期間 - コーティングの真実を求めて
仮説の検証
この経験から、「コーティングをしていても、水垢は普通に付着するし、落ちない水垢もできる」ということに気づきました。これは私のコーティング施工方法のミスではなく、別のコーティングなら問題が起きないのではないかという仮説を立てました。
徹底的な研究活動
そこから7年間にわたって、様々なコーティング剤の試用、下地処理の研究、効率的な汚れ落としの技術開発、海外の洗車ノウハウの研究と取り入れ、コーティング剤の研究を行いました。
研究の結論
7年間のコーティング専門店での経験を通じて、「コーティングをすれば、簡単な洗車だけでずっと綺麗な状態が保てる、汚れを防げる」ということは実現しないという結論に達しました。コーティングはそういうものではないということです。
この気づきは、当初の考えとは180度違った見解でした。しかし、この経験があったからこそ、本当に車を綺麗に維持する方法を見つけることができたのです。
原点回帰 - 本当にやりたかったこと
自分の使命の再確認
この業界に入った時の原点を考え直しました。私が本当にやりたかったことは、お客様の車を綺麗にすること、その綺麗な状態をできるだけ長く維持できるようにサポートすること、お客様の車を最高の状態で長持ちさせることでした。
新しいアプローチの発見
必要なことと現在の問題を洗い出した結果、私が出した結論は「こまめに洗車をしつつ、頑固になる前に汚れを落とす」ということでした。
また、コーティング専門店時代にお客様から度々お伺いしていた「洗車が面倒」という声に応えるため、出張洗車というスタイルで2017年頃にコーティング屋から業態を変更しました。
出張洗車での挑戦と現実
宮崎での出張洗車事業
2年間、宮崎県で出張洗車サービスを普及させるために様々な努力を行いました。毎月1万枚のチラシを半年間配布しましたが、1ヶ月で1本程度の電話問い合わせしかありませんでした。
事業モデルの転換
出張洗車というスタイルは非常に理想的でしたが、実際に仕事として成り立たせるには宮崎では難しいと判断し、店舗でしっかりとした洗車をする業態に変更しました。
YouTube活動の開始と現在の事業
情報発信活動のスタート
店舗での洗車事業と同時に、YouTube での発信活動を開始しました。チラシを配れないためワックスウォッシュを広く知ってもらう必要がありました。どうせ情報を発信するなら、関わる人の車をできるだけ長く綺麗に維持できるような情報をお届けしたいと考えました。集客と情報提供。両方できる発信のスタイルを模索しました。
予想以上の反響
YouTubeでの発信は想像以上の反響をいただき、「自分の車も洗車してもらいたい」というお問い合わせを今までにないほど多くいただくようになりました。
それ以降、ずっと洗車に関わる情報配信を続けて現在に至っています。
ワックスウォッシュの理念
ワックスウォッシュは、お客様の車を最高の状態にしたいという目的のために活動しています。その理想的な状態を達成するための手段が洗車です。
単に「綺麗にする」のではなく、「綺麗を維持する」ことに特化して、継続的な美しさの維持をサポートしています。
日本に綺麗な車を増やすという大きな目標
私の願望
大きな願望があります。それは日本にもっと綺麗な車を増やしたいということです。
しかし、正直なところ、私一人では限界があります。
目標達成のための2つの戦略
日本に綺麗な車を増やすためには、基本的に2つのことが必要です。
一つ目は、私のような綺麗な車を作り出せる、汚れた車を綺麗にできる専門家が日本全国に増えることです。
二つ目は、車のオーナーさん(所有者)自体が、私のような洗車を家で簡単にできるようになることです。
情報発信の取り組み
これらの目標を達成するために、YouTube での詳細な技術解説として自分が行っている洗車方法を細かく丁寧に発信し、洗車リスクの共有として失敗しやすいポイントの解説、簡単にする方法の紹介としてより効率的で効果的な洗車方法の提案、洗車に関わる総合的な情報提供を行っています。
今後の展望 - 洗車好きを増やしたい
今後も日本に綺麗な車を増やすという目標に向けて、洗車に関わる情報配信を続けていきたいと思います。
そして何より、洗車の楽しさを感じる人をもっと増やしたいと考えています。最初は業務として始めた私でさえ、研究を重ねることで洗車の魅力に取り憑かれました。きっと多くの方が、洗車の奥深さや達成感を知れば、私と同じように洗車を愛するようになるはずです。
一台でも多くの車が美しい状態で維持され、一人でも多くの方が洗車の楽しさを実感し、車を愛する人々がその美しさを長く楽しめるよう、私にできることを精一杯続けていく所存です。
川上が大切にしている3つの信念
1. 正直であること
7年間のコーティング研究で「理想と現実は違う」ことを学びました。お客様には常に正直な情報をお伝えし、できないことはできないとはっきりお伝えします。
2. 探究心を持ち続けること
11年間、常に「もっと良い方法はないか」を考え続けてきました。海外の技術も積極的に取り入れ、日々進化し続けています。
3. 情報を惜しみなく共有すること
自分が学んだ技術やノウハウは、YouTube や実際の施工を通じて、できる限り多くの方に共有したいと考えています。
ワックスウォッシュの経歴を簡単ではありますがまとめさせて頂きました。