こんにちは。ワックスウォッシュの川上です。
今回は、意外と知られていない「鉄粉汚れ」について解説します。
鉄粉汚れとは?
車のボディやホイールに付着する小さな黒い点やザラつき、それが「鉄粉汚れ」です。
走行中にブレーキローターやパッドが削れて飛び散る金属粉や
線路・工事現場などで発生する鉄の粉が原因です。
鉄粉は最初は“鉄”の状態ですが、時間が経つと空気中の水分や酸素と反応して“サビ”になります。
このサビが進行すると、茶色いシミとなって磨いても取れないケースもあるため注意が必要です。
鉄粉除去の方法は2種類
鉄粉を落とす方法は大きく分けて2つあります。
① 物理的に落とす方法(粘土・パッド)
代表的なのは「トラップ粘土」や「鉄粉除去パッド」。
こすることで鉄粉を物理的に剥がすため、確実かつスピーディに除去できます。
ただし、新車や傷が少ないボディでは微細な擦り傷が入るリスクがあるため注意が必要です。
② ケミカルで落とす方法(鉄粉除去剤・水垢除去剤)
スプレーして反応させることで、鉄粉を化学的に分解します。
反応中に紫色に変化するタイプが多く、鉄粉が溶ける過程が目で見えるのが特徴です。
時間はかかりますが、傷のリスクを最小限に抑えられるのが最大のメリットです。
ボディとホイールで順番が違う理由
鉄粉除去の工程は、ボディとホイールで順番が逆になります。
部位 | 作業順序 |
---|---|
ボディ | 鉄粉除去 → 水垢除去 |
ホイール | 水垢除去 → 鉄粉除去 |
その理由は、「汚れの膜」にあります。
ボディには水垢や油膜が残っている場合が多く、この膜があることで粘土やパッドを使っても傷が入りにくいクッションになります。
一方でホイールは鉄粉の付着が激しく、古い鉄粉を先に水垢除去剤で落としてから新しい鉄粉を鉄粉除去剤で仕上げるのが効率的です。
効率的な鉄粉除去のコツ
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古い鉄粉 → 水垢除去剤で分解
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新しい鉄粉 → 鉄粉除去剤で反応除去
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仕上げにリアクリーンなどで表面を整える
この順番で行うと、短時間で効率よく鉄粉を落とすことができます。
まとめ
鉄粉汚れは「放置しすぎなければ怖くない汚れ」です。
ただし、放置してサビ化すると塗装を傷める原因にもなります。
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新車やデリケートな塗装 → ケミカル除去中心
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屋外保管や汚れの多い車 → 粘土やパッドも併用
愛車の状態に合わせて選びましょう。
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