窓ガラスコーティングはシリコンかフッ素か?場所別の選び方とビビリ対策

窓ガラスコーティングはシリコンかフッ素か?場所別の選び方とビビリ対策

窓ガラスコーティングは種類が多く、何を選べばいいか迷う方も多いと思います。ただ、選び方を間違えると、ガラスに傷が入りやすくなるという実害が出ることがあります。

この記事では、洗車の現場で窓ガラスコーティングを使い分けてきた経験から、失敗しない選び方をお伝えします。

YouTubeでも解説していますので、動画で見たい方はこちらもご覧ください。

そもそも、なぜ窓ガラスをコーティングするのか

私の考えでは、窓ガラスコーティングの一番の目的は「ガラスの保護」です。撥水して雨の日の視界が良くなるのももちろん嬉しい効果ですが、主な目的ではありません。

何から保護するのかというと、水垢・水シミです。

ガラスはもともと無機素材で、水垢と同じ性質を持っています。つまり、ものすごく仲が良い。お風呂場の鏡が水垢だらけになりやすいのと同じで、窓ガラスも何もしなければ水垢が非常に固着しやすい状態です。

そこで、ガラスの上にシリコンやフッ素といった有機質の保護層を挟むことで、無機同士が直接強く引き付け合うのを防ぎ、汚れを固着しにくくする。これが窓ガラスコーティングの役割です。

窓ガラスコーティングの種類は大きく分けて2つ

ハイブリッドタイプもありますが、大きく分けると「シリコン」と「フッ素」の2種類です。一般的な傾向をまとめると、次のようになります。

シリコン フッ素
撥水性 高い シリコンより劣るものが多い
耐久性 短め 圧倒的に高い(半年〜1年)
滑り(ツルツル感) 圧倒的に良い 滑りにくい
価格 安価なものが多い 高価なものが多い

業務用のフッ素には撥水性の高いものもありますが、一般の方が購入できるものではないため、ここでは一般的に手に入るものの傾向でお伝えしています。

結論:おすすめはシリコン

理由は、滑りが良いこと、施工性が良く塗り直しが簡単なこと、そして安価なことです。

中でも一番大事なのが「滑り」です。滑りが悪いと、特にフロントガラスで「ビビリ」が出てしまいます。

ワイパーのビビリとは

ビビリとは、雨の日にワイパーを動かしたとき、スムーズに動かずにバタバタと跳ねてしまう現象です。経験したことがない方は想像しにくいかもしれませんが、壊れたんじゃないかと思うほどバタつくことがあります。特に欧州車にフッ素コーティングを施工すると、ワイパーが引っかかってバタンバタンと跳ね、怖くてワイパーを回せないほどになることもあります。

ビビリの本当の問題は「傷」

うるさくて運転に集中できないのも問題ですが、もっと大きな問題は、ガラスに傷が入ることです。ワイパーを回すうちに馴染んでくる場合もありますが、ずっとバタつき続けるケースもあり、そうなるとワイパーが通る部分は傷だらけになってしまいます。

そのため、フロントガラスやリアガラスなど、ワイパーが動く場所にはとにかくシリコンをおすすめしています。

場所別の使い分け

フロント・リアガラス

シリコン一択です。ここだけはぜひ押さえてください。

サイドガラスなど、ワイパーが動かない場所

お好みで大丈夫です。フッ素は耐久性が高いので、こうした場所に使うのは十分ありです。

ミラー

こちらもお好みです。撥水している方が見やすいという方もいれば、見づらいという方もいます。私は見づらい派で、雨の日に水玉ができてかえって見えにくくなった経験があるため、ミラーはコーティングよりもこまめな油膜取りで対応しています。

ガラスルーフ

最近増えている、天井のほとんどがガラスになっているガラスルーフ。「ここもコーティングした方がいいですか?」というご質問をよくいただきます。

答えは、した方がいいです。ガラスは水垢と仲が良いので、何もしなければ水垢だらけになります。

シリコンかフッ素かは、ルーフに関してはどちらでも構いません。それよりも明確にお伝えしたいのは、「汚れ落としとコーティングが一緒にできるもの」を選んでいただきたいということです。

ルーフは平面なので、どれだけ強固なコーティングを塗っても水が逃げません。水が逃げないと、すぐに水垢がつきます。本当に3ヶ月以内にはついてしまうので、できれば3ヶ月ごとに汚れを落としてコーティングをかけ直していただきたい場所です。

ただ、通常は油膜取りをしてからコーティングを塗るという二手間が必要で、どうしても腰が重くなってしまいます。

そこで私が使っているのが、横浜油脂工業の「ファイナルコートα」です。塗り込んで15分ほど置き、白く乾いたらタオルで拭き取るだけで、油膜落としとコーティングが一度に完了します。二工程が一工程で済むので、こまめなメンテナンスが続けやすくなります。

なお、こちらはフッ素タイプのため、フロントやリアなどワイパーが動く場所に塗るとビビリの原因になる可能性があります。基本的にはルーフ専用としてお使いください。

もちろん、この製品に限らず、汚れ落としとコーティングが一緒にできるものであればシリコンタイプでも構いません。ルーフはとにかく、こまめに汚れを落とし続けることが大事です。

それでもワイパーがビビるときの対策3つ

シリコンを塗ってもビビることはあります。特に輸入車はワイパーの圧が強く、国産車でも起こる場合があります。そんなときの対策を3つお伝えします。

1. 油膜をしっかり落とす

私が使っているのはW08です。安全に、スピーディーに落としたい方にはW08をおすすめします。もっと手早く落としたい方には、まなっちガレージのガラスポリッシュも早くておすすめですが、W08に比べて研磨剤が粗いので、不安な方はW08を使ってください。

この2つは油膜向けで、頑固なウロコ汚れはなかなか落ちません。ウロコ汚れにはPVDのG03が圧倒的におすすめです。特にルーフにウロコがすでについている方は、こすってもなかなか落ちないので、G03を試してみてください。

2. シリコン100%のコーティングを使う

ハイブリッドタイプはシリコンに比べて滑りが落ちるので、ワイパーが通る場所には、できるだけシリコン100%のものを選んでください。

3. 撥水ワイパーに交換する

これが一番効きます。ビビリの原因はガラスとワイパーの間の抵抗による引っかかりですが、ワイパーのゴム自体が引っかかる状態になっていると、どれだけ下処理やコーティングを見直してもバタついてしまいます。

撥水ワイパーはゴムにシリコン成分が染み込んでいるため、交換するだけでかなりスムーズになるケースが非常に多いです。

ビビリ止めのような製品もありますが、私が使った限りでは効果は一時的で、1〜2週間ほどでまたビビるようになりました。それよりも撥水ワイパーに替える方が圧倒的に効果が高いと感じています。

まとめ

  • 窓ガラスコーティングの目的はガラスの保護(水垢・水シミの固着防止)
  • フロント・リアなどワイパーが動く場所はシリコン
  • サイドガラスやミラーはお好みで
  • ガラスルーフは汚れ落としとコーティングが一緒にできるもので、こまめに管理する
  • ビビったら油膜除去・シリコン100%・撥水ワイパーの3つを試す

この考え方で選んでいただければ、大きく失敗することはないと思います。

WaxWashオリジナル窓ガラス撥水剤「FLASH BEAD」

WaxWashでは、オリジナルの窓ガラス撥水剤「FLASH BEAD」の発売を予定しています。

ガラスにスプレーして拭き上げるだけで、しっかり水を弾くタイプです。一番の特徴は、乾燥時間が不要で、濡れたままの状態からでも施工できること。

どれだけ耐久性の高いコーティングを施工しても、「コーティングが残っていること」と「最初の水弾きを維持できること」は別の話です。1〜2ヶ月もすれば、どうしても撥水性は落ちてきます。そんなときにスプレーして拭き上げるだけで、撥水角110度以上の水弾きが戻ります。施工性も良いので、日々のメンテナンスにとても使いやすいです。

スプレーして拭くだけの撥水剤の多くはアルコール主体で、「1分で撥水」とうたっていても、実際には30分ほどの乾燥時間が必要なものがほとんどです。FLASH BEADは、施工して30秒ほどで水を弾かせることができます。もちろん乾燥させれば撥水性はさらに高まります。

たとえば雨が降ってきて、フロントガラスが水を弾いていないなと感じたら、ざっと汚れを落としてスプレーし、拭き上げてそのまま走り出す。それだけで水がしっかり弾くようになります。

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